人事労務ニュース
人事労務ニュース

文書作成日:2016/01/19

厚生労働省より公開されたブラックバイト対策のための自主点検表

 昨年、厚生労働省はブラックバイトに関する実態調査を初めて行い、その中で、学生アルバイトのうち約6割が何らかのトラブルを経験しているということが明らかになりました。そして、この実態を受けて、厚生労働省と文部科学省が連携し、学生アルバイトの多い業界団体に対し、労働基準関係法令の遵守のほか、シフト設定などの課題解決に向けた自主的な点検の実施を要請しています。そこで今回は、この内容についてとり上げましょう。

1.要請された内容
 今回、学習塾業界やその他の業界団体に対して要請が行われており、その具体的な内容としては、労働契約の締結の際の労働条件の明示、賃金の適正な支払い、休憩時間の付与などの労働基準関係法令を遵守することと、学生の本分である学業とアルバイトの適切な両立のためのシフト設定などの課題へ配慮することの2点となっています。

2.公開された自主点検表
 この要請のなかで、学生アルバイトの労働条件に関する自主点検表が公開されています。この自主点検表は、労働基準関係法令に違反する事項、労働基準関係法令に違反するおそれがある事項、学業とアルバイトの両立のために特に配慮が必要な事項という3つのカテゴリーに分かれています。全部で21の点検事項がありますが、そのうち、学業とアルバイトの両立のために特に配慮が必要な事項として以下の3点が挙げられています。

[退職、解雇]
・アルバイトが退職を申し入れているにもかかわらず、人手不足等を理由に、継続して働くことを強要していませんか。

[シフト]
・相手の同意を得ることなく、一方的にシフト相手の決定・ 変更を行っていませんか。
・試験の準備期間や試験期間中などに、学生の希望に反してシフトを入れていませんか。

 学生アルバイトを活用する際には、労働基準関係法令に違反するかのみではなく、学業とアルバイトへの両立についても配慮が求められる時代となっています。これらの事項を中心にふまえながら、労務管理を行っていくことが求められます。

■参考リンク
厚生労働省「学生アルバイトの労働条件の確保について要請しました」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000108174.html

※文書作成日時点での法令に基づく内容となっております。

お問合せ
株式会社WiseBrainsConsultant&
アソシエイツ
〒850-0033
長崎県長崎市万才町10-16
パーキングビル川上301
TEL:095-895-8351
FAX:095-895-8361